2025年7月第2週に発売された「平成ファンシーフレーム だれでもアクリルチャーム」は、バンダイから登場した平成レトロブームを象徴するカプセルトイです。価格は1回300円(税込)で、全6種類のラインナップとなっています。
このアクリルチャームの最大の特徴は、フレーム型になっていること。写真や印刷した紙を入れ替えられる仕様で、自分だけのオリジナルチャームを作れる点が魅力です。両面保護シートを外してから使用する必要があり、対象年齢は15歳以上に設定されています。
ラインナップには「まじかるみゅーちゃん」「フワフワらびちゃん」「なっとうちゃん」「ぷくぷくあわわちゃん」「デコ系」「ロック系」の6種類が含まれており、それぞれが平成時代に小中学生の間で大流行した文房具キャラクターたちです。ペンケースやメモ帳、シール、交換ノートなどで活躍した懐かしいキャラクターたちが、現代風のアクリルチャームとして蘇りました。
平成ファンシーとは、1989年から2019年の平成期に流行した「ゆるくて可愛い」キャラクターと、それらをデザインした文房具・雑貨文化の総称です。昭和後期から始まったファンシー文具ブームを受け継ぎつつ、平成ならではのメディアミックス展開やヒーリング系キャラクターが続々と誕生しました。
特に1989年にサンエックスから発売された「エスパークス」シリーズは、ノート内にカラー漫画やすごろくを印刷し、缶ペンケースに物語が続く前代未聞のメディアミックス文具として爆発的な人気を博しました。その後も多機能筆箱、バトル鉛筆、ルーレット消しゴムなど「遊べる文房具」が量産され、文具が玩具化していきました。
平成中期には「たれぱんだ」(1998年)や「こげぱん」(1999年)といった脱力系・癒し系キャラクターが社会現象となり、疲れた大人たちにも支持されるようになりました。これらのキャラクターは「何もしない癒し」を提供し、ストレス社会を生きる人々の心を掴んだのです。
平成ファンシー文化は、単なる文房具の枠を超えて様々な商品展開を見せています。代表的なアイテムとして、缶ペンケース(中皿付き・パタパタ多機能タイプ)、香り付きキラキラシール、ウォーターインシール、キャラクター鉛筆、サラサラお札メモ、チケット型メモ、おはじきシールフレーク、トレカ型下敷きなどがありました。
2020年以降の令和時代に入ると、当時の子ども世代が「平成女児」として購買力を持つようになり、雑貨店やガチャで再販企画が急増しています。サンエックスは2024-2025年にかけて「たれぱんだ」「こげぱん」の新商品を投入し、クリアペンポーチやビッグぬいぐるみなど、文具・雑貨を現代風にアレンジして展開しています。
カミオジャパンも2024年末から「平成ファンシー大集合」シリーズを発売し、ウォーターインシールや多機能ペンケースを復刻しています。これらの商品は、当時を知る世代には懐かしく、若い世代には新鮮に映る、世代を超えた魅力を持っています。
現在、平成レトロブームの追い風を受けて、平成ファンシーグッズは再評価されています。特に今回の「平成ファンシーフレーム だれでもアクリルチャーム」は、フレーム型という実用性とコレクション性を兼ね備えた商品として注目を集めています。
フレームに入れる写真や紙を自由に変えられるため、推しキャラクターの写真を入れたり、友達との思い出の写真を入れたり、様々なカスタマイズが可能です。また、全6種類というコレクションしやすい数も魅力の一つ。コンプリートを目指すコレクターも多く、オンラインではフルセット1,800~2,500円前後で取引されています。
さらに、このアクリルチャームは単なる復刻商品ではなく、現代のライフスタイルに合わせた新しい形での提案となっています。SNS映えする可愛らしいデザインと、実用性を兼ね備えた商品設計は、幅広い年齢層から支持を得ています。
東京都内では、多くの場所でこのガチャを見つけることができます。主な設置場所として、ガシャポンのデパート池袋総本店(サンシャインシティ)、ガシャポンバンダイオフィシャルショップ(新宿マルイアネックス店、秋葉原店、池袋店)、ガチャガチャの森(池袋サンシャインシティアルタ店、オリナス錦糸町店、八王子オーパ店)などがあります。
また、イオンモール、イトーヨーカドー、ビックカメラ、ヨドバシカメラ、namco、タイトーステーション、ドン・キホーテなどの大型商業施設にも設置されています。特に東京都内では、池袋エリア(ラウンドワン池袋店、ガシャポンのデパート池袋総本店)、秋葉原エリア(イエローサブマリン秋葉原店、ガシャポンバンダイオフィシャルショップ秋葉原店)、新宿エリア(ガシャポンバンダイオフィシャルショップ新宿マルイアネックス店、namcoTOKYO東急歌舞伎町タワー店)での設置が確認されています。
オンラインでの購入も可能で、楽天市場、Amazon、メルカリ、駿河屋などで6種フルセットが販売されています。ただし、ガチャを回す楽しみも含めて楽しむなら、実店舗での購入がおすすめです。発売から時間が経つと品薄になることもあるため、見つけたら早めに回すことをおすすめします。
「平成ファンシーフレーム だれでもアクリルチャーム」は、平成時代に青春を過ごした30~40代の方々には懐かしさを、若い世代には新鮮な魅力を提供する商品です。特に以下のような方におすすめです。
まず、平成レトロ文化に興味がある方や、当時の文房具を集めていた方には必見のアイテムです。また、カスタマイズ可能なフレーム型という特性を活かして、推し活をしている方にもぴったり。好きなアイドルやキャラクターの写真を入れて、オリジナルのアクリルチャームを作ることができます。
さらに、コレクター気質の方にも最適です。全6種類という適度な数で、コンプリートしやすく、飾っても可愛い商品となっています。親子で一緒に楽しむこともでき、当時の思い出を語りながらガチャを回すのも楽しいでしょう。
今後も平成レトロブームは続くと予想され、このようなファンシーグッズの復刻・新作リリースが期待されます。第2弾以降では、さらに多くのキャラクターが登場する可能性もあり、今後の展開から目が離せません。平成ファンシーフレームは、単なる懐古商品ではなく、新旧の文化が融合した、令和時代の新しいカルチャーアイテムとして、これからも愛され続けることでしょう。
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